< 地鎮祭の作法
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●地鎮祭の作法

         

地鎮祭は、工事の安全を祈念するのと同時に、建築主様の弥栄の繁栄を祈念する神事です。商業施設とか収益物件では省略する場合もありますが、個人住宅の場合、殆どの方が行われます。
しかし、一般の方にとって生涯に何度も経験する事ではありませんので、何をすれば良いのか実態が分からない方も多いはずです。
ここでは地鎮祭までの各自の役割と神事の作法についてご説明します。
★各自の役割
建築主様:建設現場付近の神社に出向き、地鎮祭を執り行える様依頼します。
費用は祈祷料2~3万円、供物料2~3万円です。
工務店 :現場を、地鎮祭が行える様に設営します。
整地・テント設営・竹・注連縄・盛砂等々を揃えます。
★当日の式次第
神主さんが、現場に来られ、写真の様に祭壇をセットされます。この状態が式が始まる状態です。
建築主様は祭壇に向かって右側に並び、左側には工事関係者が並びます。

★修祓(しゅばつ):神事に先立ち、神主が参列者・お供え物を祓い清めます。お祓いを受ける際には低頭します。
★降神(こうしん):土地の神・地域の氏神を迎える儀式。全員で低頭します。
★献饌(てっせん):神に祭壇のお供え物を食していただく儀式。起立して見守ります。
★祝詞奏上(のりとそうじょう):工事の安全と建築主の繁栄を祈る旨の祝詞を奏上する。全員低頭します。
★四方祓(しほうはらい):土地の四隅をお祓いをし、清めます。起立して見守ります。
★地鎮(じちん): ・設計事務所が鎌で盛砂の上の草を刈る仕草をします。
・建築主が鋤で盛砂を崩します。(神主が鋤を渡しますので、祭壇に一礼し、盛砂に向かいます。腰を落とし、「えいえいえい!」と三度声を発し、盛砂の頂上付近に鋤を入れ、左・右・手前の順序で中央に穴が開く様に崩します。その後盛砂に一礼し、神主に鋤を返します。)ここが地鎮祭のハイライトです^^
・神主が盛砂の中に鎮め物を入れます。
・工務店が鍬で鎮め物に砂を掛けます。
玉串奉奠(たまぐしほうてん):神前に玉串を奉り拝礼します。初めに神主さんが見本を見せてくれますので、その通りの作法で拝礼します。神主さんが、玉串(榊に御幣がついたもの)を渡してくれます。右手で幹を持ち、左手を下から葉に添え、息が掛からない様に捧げ待ちます。その状態で祭壇に向かい、時計回りに玉串を立てて、工事の無事を祈念します。その後、玉串を時計廻りに幹を祭壇に向ける様にして、祭壇の棚に置き、一歩下がってニ礼二拍手一礼を行い、元の位置に戻ります。
拍手は右手を少し手前に引く様に打つと良い音が出ます。
★撤饌(てっせん):酒と水の蓋を閉じ、お供え物を下げる。起立して見守ります。
★昇神(しょうしん):祭壇に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。全員低頭します。
★直会(なおらい):杯にお供えしてあった神酒を注ぎ、神主さんの発声で乾杯を行います。

いつも不思議に思うのですが、降神・昇神の際には、突然風が吹いたり、晴れているのに雷鳴を聞く事もあります。この日の地鎮祭も曇り空で、雷が鳴りました。
鰯の頭も信心からと云いますが、人知で解決出来ない事柄が世の中にはあるもので、無信心な私でも地鎮祭だけは神妙に参列しています。

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