注文住宅を思い立って最初の壁が、誰に注文住宅を依頼するかだと思います。建築関係に携わる人であれば、知り合いの専門家に相談されるでしょうが、そうでない人は誰に相談するかで悩みます。
そこで建築の専門家と呼ばれる職種を思い当たるまま列挙しますと・・・
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ハウスメーカーでは真似の出来ない、こだわりの注文住宅を紹介していきます。お客様の意向を重視し、イージーオーダーの様な制約を設けない、手作り感満載の注文住宅です。
ハウスメーカーの家は高くで手が出ない。と云う方も必見のページです。
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● ローコスト住宅に定義や概念はない>
ローコスト住宅と云う言葉が、勝手に一人歩きしています。基本的に、法律用語ではなく、どこにもローコスト住宅の定義がなされていないのが原因で、100人寄れば100通りのローコスト住宅の概念が出来上がってしまっています。Wikipediaで調べても、ローコスト住宅の概念は定義されていません。
ですので、ローコスト住宅をインターネットで検索すると、「ローコスト住宅を買ってはいけない!」とか「1000万円以下のローコスト住宅」とか「ローコスト住宅でのトラブル」等々、各自が、自分勝手なローコスト住宅象を作り上げて、好きな事を書いています。
人間には、フィクションを信じ込む能力があります。神と云う実体のないモノを信じる事で宗教が発達しましたし、紙幣と云う紙切れに一万円の値打ちがあると信じ込み経済が発展しました。
ローコスト住宅も、ローコスト住宅と云う、定義も概念も無いモノに、自分なりに理屈をつけて、良いだの悪いだの言っているに過ぎないのです。
ローコストに安モノの意味はありません。あればLCC(low cost carrier)は恐ろしくて乗れたものではありません。
LCCに乗ってみて分かる様に、一般の旅客機と遜色なく快適に目的地に到着します。目的地に着くと云う点では、一般の旅客機と性能は変わりません。性能は変わりなく、サービスを省略したのがLCCです。サービスと云うのは、本来目的地に着くと云う手段とは関係の無いものです。
それと同様の発想で作った住宅が、ローコスト住宅だと私は定義しています。
以降、私のホームページで書くローコスト住宅とは、この様な住宅を指します。
● 私の考えるローコスト住宅>
①数値で示せる、耐震性や省エネ性と云った性能は、一般住宅と何の遜色もない住宅
値段が安いからと云って、性能が落ちたのでは意味がありません。また、耐震性能や省エネ性能は、目に見えない部分が重要で、後で手を加えるのが、非常に難しい場所で、最初に性能が決まってしまいます。
ですので、後でお金を掛ける事が出来ない部位には手を抜く事なく設計します。
②住設機器や、仕上げ材等、後で交換出来るモノは、徹底的にコストを省く住宅
住設機器や、仕上げ材は、目に見えています。コストを省くと云っても、新品のうちは綺麗で、清潔感に溢れています。そこにお金を掛けていなければ、古くなったり飽きてきたりしても、未練無く取り換え・やり替えが出来ます
③設計監理者が実体として存在し、現場を監理コントロールしている住宅
性能の裏付けとして、設計監理者の存在は不可欠です。工事を管理する工事管理者と、建物の性能を監理する設計監理者がいて、ローコスト住宅が成立します。
④意匠性を考慮した住宅
どの様な安い材料も適材適所を間違わなければ、みすぼらしい家にはなりません。
日本を代表する国宝の名建築である、千利休が建てた茶室「待庵」は、実は杮ぶき屋根の土壁造りです。当時から瓦や漆喰はありました。豊臣秀吉は金箔瓦も使っていました。しかし、「待庵」は当時最も普及していた、杮ぶき屋根と土壁で無限の価値を創造したのです。
安い材料を組み合わせたからと云って、安普請にはなりません。安い材料に人が工夫と云う味付けをすれば、立派なデザインになります。