● 免震でないと安心出来ない理由。

● 実例:堺市東区 メンテナンスフリーでコスパの良い滑り免震住宅

         

 
基礎と土台が分離している免震住宅ながら、ホームエレベーターを設置して、尚且つ超高気密・高断熱住宅を目指した家です。免震住宅としての性能は滑り免震住宅としてはトップクラスの、阪神大震災の地震波を用いた実験では、震度7を、震度4程度にまで免震させています。



基礎工事完了・土台据え付け
この風景を見る限り、普通の木造住宅と大差ありません。
一般的な木造住宅は、土台の上に柱を取り付けて、建物を組み上げて行きますが、滑り免震住宅は、土台の上に木製架台を設け、その架台に柱を立てて行きます。

土台の上に据え付けた滑り免震支承
特殊加工したステンレスの板を土台の上に固定します。木製架台にも同様のステンレスの板を固定し、ステンレス同士を合わせます。その部分が滑り免震支承となります。



気密テープ
基礎と木製架台を固定出来ない、免震住宅にもかかわらず、高気密化を目指しております。外部に面する隙間と云う隙間に、二重の気密テープを施し、気密測定では、無風状態なのに、測定器がエラーを起こす程の気密効果を発揮しました。


ホームエレベーターピット
エレベーターは、床面より下にピットを設ける事が定められています。
しかし、免震住宅では、コンクリート製のピットを設けても、エレベーターを据える事が出来ません。建物が免震すれば、エレベーターと衝突してしまう為です。パナソニックよりピット深さが200mmと云う極浅のホームエレベータが出されていましたので、それを利用して、木製架台の中にエレベーターピットを納めています。勿論コンクリート製にする訳にはいかず、鉄板でピットの床を作っています。

お施主様の要望で、不特定多数の人に、外観写真や完成写真を、公開するのは、控えて欲しいとの事ですので、工事中の写真ばかり掲載していますが、「見学は歓迎します」と、お施主様の了解を得ております。
免震住宅に興味が御座いましたら、見学可能ですので、メールを御寄せください。

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